店長と副店長の違いって何?5つの大きな違いとは?

店長と副店長の違いって何?

店舗には店長とは別に副店長がいる場合も多いでしょう。

たぶん、あなたの中では店舗において、

店長と副店長ってたいしてやってることに差がないのでは?

と思っているかもしれませんね。

特にアルバイトを抱えるような飲食店であれば、

バイト目線からすれば、さほど変わらなかったりするものです。

しかし、実際に両方とも経験してみるとけっこう違うことがあったりします。

それでは具体的にどういった違いがあるのかを説明していきましょう。

責任の違い

まず責任が違います。

副店長は基本的には店長が不在の場合の店長代理となることがほとんどです。

飲食店であれば、土日などは店長も副店長も出勤している場合が多く、

副店長はワーカー(作業者)となりがちです。

店長が不在であれば、その日の店舗責任者は副店長となります。

しかし、大きなクレームなどがあった場合には副店長で収まらず「店長を出せ」などというのはよくあります。

店舗で起きたすべてのことの最終責任者が店長となります。

部下である副店長やアルバイトがトラブルを起こしてしまった場合にも責任は店長となります。

実際に私も副店長も経験しましたが、

副店長の方が気が楽でした。

何か問題が起きたとしても、店長が何とかしてくれるという安心感もありました。

その分、副店長の方が思い切りよくできる部分もあるので、

アルバイトによっては副店長のほうが良いなど評価を受けやすくなります。

飲食店などでは副店長の方が好かれるケースが非常に多くあります。

私も副店長時代にはアルバイトにだいぶ慕われていたのかなとも感じました。

しかし、面白いことに若いアルバイトは副店長を指示する人が多く、

主婦などは店長を指示するケースがほとんどです。

これは店長と副店長の違いというものを人生経験の多い主婦などは理解しているためとも思われます。

店長と副店長の年齢の違いもありそうですね。

数字意識の違い

店長と副店長では数字の意識が違います。

もちろん、副店長でも数字は意識しているのですが、

店長の考える数字と副店長の考える数字では大きく違うことがあります。

店長の場合は店全体の予算から原価率、人件費、利益率などすべてを会議などで作成するため、

すべての数字が頭に入っていますが、副店長の場合はかなりピンキリです。

店長に近い副店長であれば、さほど変わらない場合もありますが、

多くの副店長はそれぞれの数字を単体で意識している程度だったりします。

あるいは店長不在時のその日の営業での数字にだけ拘ってる場合すらあります。

副店長に数字の責任はさほどないので、当然と言えば当然なんですよね。

これは店長が副店長にどれだけ教育して数字を植え付けさせているかも見えるところかもしれません。

私の経験上、数字に強い副店長は店長への出世が早いですね。

権限の違い

店長と副店長では権限がまるで違います。

これは副店長であるとわかるのですが、歯がゆい思いをすることもあります。

アルバイトの面接や採用関連が一番わかりやすいでしょう。

副店長でも面接をすることもありますが、採用に関しては店長に委ねることになるでしょう。

時給の評価なども副店長がこのバイトの時給を上げたいと思っても、

店長次第になります。

権限が違うので、通達などの言葉の重みも変わってきます。

アルバイトも店長に言われたことと副店長に言われたことでは店長に言われたことの方が

重みがあり、従うことが多くなります。

このあたりは副店長をやっていると歯がゆい思いをするところでしょう。

もちろん、アルバイトをクビにするなども店長次第になります。

アルバイトによっては副店長の日は適当にやって、店長の時にしっかりやるものすらいるくらいです。

ただこれは副店長のモチベーションにもなります。

私は副店長をやっている時はこうした権限を得たいと思い店長を目指していました。

労働環境の違い

ここまで聞くと、店長の方が圧倒的に良いと思う方も多いでしょう。

しかし、労働環境には大きな違いがあったりします。

これは会社によるのですが、店長は残業代が払われないケースがあります。

これは役職手当などで固定されているからです。

店長の方がサービス残業が多くなる傾向があります。

私は実際に店長手当よりも副店長の残業代の方が高いケースをよく目にしてきました。

時間給に近く、働ければ働くほど稼げるのが副店長ですが、

店長は時間はほとんど関係ありません。

休みの日に仕事に行こうが、トラブル対応しようが給料は変わらないのです。

もちろん、休みの日だろうと電話がかかってくることも多くあります。

それは責任者としてやらなきゃいけないことであり、

そこに給料などの考えはないものなのです。

労働環境に置いては店長よりも部下の方が恵まれてるものです。

有給休暇なども店長が取得するとなると、かなり難しくなることが多いでしょう。

しかし、部下に有給休暇を取得させないと問題になりがちです。

店長の辛いところでもありますよね。

給料の違い

最後に給料の違いです。

副店長は残業代を稼げるのですが、管理するのは店長です。

店長によってはしっかり副店長の残業を抑えられたりするでしょう。

なんだかんだで店長の方が副店長よりは給料が多いです。

特にその差はボーナスの差になります。

店長は店舗の数字が優秀であれば、ボーナスが多く貰えるところがほとんどでしょう。

店長は結果次第で給料を増やすことが可能です。

年収ベースで副店長の方が高いということはまずありえないでしょう。

これだけの責任があるのであれば当然の話ではあるのですが・・・。

年収を増やしたいのであれば店長を目指しましょう。

まとめ

店長と副店長は見ている以上に違いがあることがわかりますね。

私も実際に副店長を経て、店長になりましたが、

思っていた以上に大変な部分が多くありました。

それは副店長をやっている時はもちろん、アルバイトであれば到底わからない世界でもあります。

飲食店で働くのであれば、店長というのは一度は経験してみても良いでしょう。

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