2017年に公開された映画「ちょっと今から仕事やめてくる」ではブラック企業が舞台。
そんな映画で表示されていた社訓の意味を考えてみましょう。
同じようなことが勤めている会社にないか考えてみてくださいね。
この映画では毎朝、朝礼でこの社訓を唱和しています。
朝礼で何かを唱和するというのはよくある会社の風景でもありますね。
それ自体は特に否定するつもりもありませんし、
何かを唱和することは仕事の意欲を高めたり、気合を入れるには一つの手法とも言えるでしょう。
それではこの映画「今から仕事やめてくる」の8個の社訓の意味を考えていきましょう。
Contents
一、不平不満を言わない社員になれ。
~じっと我慢し謙虚に受け止めよう。
不平不満は何も生み出しません。
これは間違っていませんし、正しいことと言えるでしょう。
何事も謙虚に受け止める姿勢は必要です。
ただし、我慢ばかり続けることはストレスにもなります。
何も部下に意見を言わせない環境を作るための言葉にも聞こえます。
そういう意味ではマイナス面があることも否めませんね。
不平不満はいけませんが、意見などはしっかり発言できる環境でありたいものですね。
二、自己管理を怠らない社員になれ。
~熱があろうと這ってでも出勤すべし。
昨今はコロナウイルスなんてものも騒がれていますね。
自己管理を怠らない社員になる必要は確かにあります。
しかし、2文目の熱があろうと這ってでも出勤というのはちょっとイカれてますね。
こうした休みを認めないというのは明らかに法的にも問題があります。
熱があった場合は仕事の効率も悪くなることは明らかです。
休んで欲しくないという会社の都合を押し付けていると言えるでしょう。
風邪などはひかないように気をつけるべきですし、自己管理はしっかりしなければいけませんが、
結果的に熱が出てしまったなら、状況によってはしっかり休むようにしましょう。
それが認められないのであれば、完全なブラック企業と思った方が良いですね。
三、遅刻は十分で千円の罰金。
遅刻すら会社の売上にでも計上する気なのでしょうか。
もちろん、遅刻に対して罰則を設けること自体は一概に悪いとは言えません。
ただ、遅刻にも正当な理由があることもあります。
10分で1000円の罰金というのはちょっといきすぎた面がありますね。
そもそも仕事をしてお金を稼ぎたいのにお金が減るリスクがあるのは良いとは言えません。
こうした会社であれば、今後を考えた方が良いかもしれませんね。
四、有給なんていらない。体がなまるから。
これが一番笑えるところなのかもしれませんね。
有給休暇は雇用される者に与えられた権利です。
取得する義務がありますし、2019年からは年間5日の取得が義務付けられています。
体がなまるからといって雇用する側が拒むことはできませんね。
有給休暇を取得できない環境は改善していく必要があるでしょう。
こうした社訓としてこのようなことを唱和していたら確実なブラック企業ですね。
さっさと退職するべきかもしれません。
五、言われなくても出来る社員になれ。~効率を上げるため行動は迅速に。
これはごもっともな一文でしょう。
言われなくても動けることが社員には求められます。
指示待ち人間になってしまってはいけませんね。
仕事の効率が全然変わってきますし、上司の負担も変わるところでしょう。
言われなくても出来る社員になりましょう。
六、やる気旺盛な社員になれ。
~仕事の後も自分の課題解消に真剣に取り組め。
これは微妙な文面ですね。
一文目は良いのですが、二文目の仕事の後もというニュアンスは少しおかしな面は否めません。
仕事は仕事、プライベートはプライベートというのは現代では強くなってきています。
仕事の後のプライベートではリフレッシュも必要です。
仕事の後に真剣に課題解消に取り組むというのは
仕事の後も仕事をしろと言っているようなものですし、
息を抜く時間は少しもないとも考えられます。
うつ病だったり精神的な負担になる面が強いので、
このような会社であれば転職を考えたくなるところですね。
七、常に難しい仕事を狙う社員になれ。
~向上心を止めるな。成功してもまだまだだと思え。
これは大事な言葉と言えるでしょう。
成功すると、油断が生じて、その後怠けてしまう場合も人間ならよくあることです。
仕事に対して向上心は常に必要なことです。
ただ、これは上司が部下に対してしっかり導くべきものでもありますね。
八、やる気があるなら「はい」の二つ返事をしろ。
これは微妙な文面でもありますね。
「はい」と言わなければやる気がないとみなされるわけですね。
絶対に上司に服従すべきだと強い主張が伺えます。
ただ、これだと上司が逆手に取り、「はい」と本来であれば言いにくいことでも
言わせてしまうようになってしまいます。
部下を強制的に何かと強要するには使いやすいかもしれませんが、
こうした厳しさは反発を生みかねませんね。
社訓としてはちょっと怖さが感じられるところでしょう。
まとめ
映画「ちょっと今から仕事やめてくる」ではちょっといきすぎた社風だったり、
社訓でもあります。
実際にここまで厳しい会社であれば、確実にブラック企業と言えるかもしれません。
少しブラック企業としてオーバーに描かれているかもしれませんが、
少なからず、こうした会社や上司も存在しているかもしれません。
近年は退職も転職もしやすい環境になっています。
自分の人生ですので、この映画のような環境であれば、考えなければいけませんね。
この映画についてのレビューは下記の記事を見てくださいね。
参考 今さらながら見た映画【ちょっと今から仕事やめてくる】感想レビュー元てんちょ~の仮想寿司居酒屋 スタッフに決まり事を守って欲しいなら必ずやらなきゃいけないこと 残業することは偉いのか?!~ドラマ「同期のサクラ」第2話より 飲食店店長のリアルな勤務時間を元店長が激白 元店長の業界ラジオこの内容を動画で閲覧したい場合におすすめ
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