飲食店で土日働けないバイトは採用しない方がいいですか?

飲食店で土日働けないバイトって採用しない方がいいですか?

 

実はこれ疑問に思っていたり、こういった質問ってあるんですよね。

ちなみに私の嫁はパートで働いているのですが、

「土日働けないバイトなんて採用しなきゃいいのに」と言っていました。

土日をしっかり働いているバイトからしたら土日働かないバイトって悪みたいな風潮になりますよね。

実際に店長歴10年、これまで数百人以上をマネジメントしてきた私からすると、

これは「ノー」なのです。

土日働けなくても採用してください。

むしろ採用すべきです。

それではこの理由を具体的に説明していきましょう。

土日と平日の差は時給で分けるべき

私の勤めていた回転寿司では平日よりもはるかに土日の方が忙しい仕事でした。

飲食店の多くはそのはずでしょう。

要するに平日と土日では生産性が全く違うのです。

具体的な数字で示すとすると平日の人時売上が3500円程度だとしたら、

土日は4500円程度となります。

これは一人当たりが1時間に生み出す金額が違うということ。

つまり同じ時間でも全く働きが変わってきます。

アルバイトもそれを理解しているので、土日ではめっちゃ速い動きをするが、

平日はちょっとペースを落として仕事をしているのが、簡単にわかります。

1時間当たりの生産数が違うのだから、より生産性の高い仕事をしている方に時給を多く払うのは当然の考えとなります。

それなら平日の人時売上を4500円にすれば良いのではないか?

と、疑問に思う方がいるかもしれません。

実はこれは不可能なのです。

平日には空席が出来てしまいます。

空席を満席にすることは店側としてはできませんよね。

必ず手空きの時間が出てきてしまうということです。

時間単位であれば、その時間だけ人を削ることは可能ですが、

これは1日で考えれば時間ではあるが、1時間で考えると分単位の問題になります。

今はお客様が少なく注文が少ないからといってその数分の時間を削ることはできませんからね。

昔、暇になる度に休憩に行かせて調整していたこともありますが、

そんなの微々たるものだったりします。

単純計算ではいかないということですね。

生産性が違うので、バイトの体感の忙しさも全く違いますよね。

それなのに平日も土日も同じ時給であれば、土日のバイトから不満が出るのは当然です。

もちろん、中には時給なんて関係ないと協力的な人もいるでしょう。

そんな中で平日しか働いていないバイトには少なからずいい印象を持たない人が多いわけです。

土日祝日は時給アップという飲食店がほとんどだと思います。

これをやっていないお店は今一度考えた方が良いでしょう。

よく土日できる人は時給アップという考えもありますが、

これはあまり良いとは思えません。

なぜならば、平日で同じ仕事をしていても、土日できる人の方が時給が良くなってしまうからです。

これは経営側からすれば無駄です。

平日で生産性が低いのに関わらず、高い時給を与えることになりますからね。

こうなってくると、バイトは平日の方がいいやと思うのは当然ですよね。

土日に休みをよく要求するようになったりしてしまいます。

生産性に対して金額を変える方が合理的であることがわかります。

これはお正月やGWなどの長期休暇でも同じことが言えます。

年末年始なのに時給を上げないというのはおかしな話となるわけですね。

また、クリスマスなどで忙しいお店であるならば、

そういったイベント事にもしっかりバイトに還元するべきでしょう。

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面接、契約時に必ず伝えよう

総じて、トラブルや不満が多くなるのは面接や契約時にそういった話をしてないことが多いです。

時給に関してはもちろんですが、

飲食店であれば、必ず新規で採用する際に伝えるようにしましょう。

私の場合は回転寿司店だったので、

「土日はもちろん、みんながお休みしている時期に忙しい仕事」というのを

必ず伝えていました。

そういった時期に協力してもらえるかという話もしていたため、

あまり土日や長期休暇で人手不足で困ったということはありませんでしたね。

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シフトのバランスも大事

かといい、平日しか働けないバイトはいらないと思う方もいるかもしれません。

しかし、シフトにはバランスが大事なのです。

土日しか働けないというバイトもいます。

平日に人が足りないという現象も起こりうるわけです。

土日働けるバイトを平日もがっつり働かせてしまうと稼ぎすぎてしまいます。

特に学生、主婦、外国人すべてのバイトに労働時間には制限があります。

法律をしっかり守らなければいけません。

土日働けるバイトだけに依存していると、平日もフル稼働となってしまうため、

残業過多にもなりやすく、トータルでバランスが保てなくなってしまいます。

シフト全体を見て、足りないピースを埋めていく。

それが平日であれば平日だけの人員を確保しておくのが良いでしょう。

また、2~3人休んでも余裕を持って対応できるように人員も確保しましょう。

私が店長をやっていた時にはバイトが休み取ってなくてもたまに土曜休みとか与えていました。

「店長、土曜日休みになってるけどいいんですか?」なんて声も聞かれましたね。

人が足りていれば、こういったことも可能となるわけですね。

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将来性を考えよう

店舗を運営するのであれば、長期的な目線も必要でしょう。

子供がまだ小さい主婦は平日しか働けないことがほとんどです。

しかし、数年後になればどうでしょうか?

子供が大きくなれば土日に働けるようになるかもしれません。

頭から働けないと決めつけてはいけません。

特に主婦は動きが変わることは多いです。

私も長年経験してきましたが、「子供が中学上がるのでもっと働かせてください」など

何度も耳にしてきました。

また、年末年始などは「祖母に子供預けられるので働けます」だとかもありました。

普段は土日働いていない方でも協力的に出勤してくれることがあったりするのです。

面白い経験では「離婚したのでもっと働きたい」というのもありました。

こういったケースもあるので、土日働けないという場合でも採用する価値はあるのです。

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採用時に条件は後回しで良い

土日働けないからといって不採用にしたりしていませんか?

面接での採用する条件は「人」で選ぶようにしましょう。

条件を優先してはいけません。

もちろん、良い条件にこしたことはないですが、

悪い条件だろうと、この人と働きたい、人間性が良いなどの方がお店には良い影響をもたらすでしょう。

条件と言うのは時に変化することがあります。

しかし、人間性というのは変化しないものです。

お互いに働きやすい環境を作る事こそが双方に良い結果をもたらします。



 

 

 

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