2018年の紅白歌合戦はだいぶ盛り上がりましたね。
サザンオールスターズや米津玄師など見どころは盛りだくさんでした。
そして最後は白組が優勝しましたね。
米津幻師の存在が大きかったかもしれませんね。
視聴率も後半でここ数年では高い水準を示しました。
しかし、この最後の順位を見た時に大きな違和感を覚えました。
視聴者の評価は圧倒的大差で白組でしたね。
そして注目したいのはゲストの数字だ。
なんと紅組が9票に対して白組が2票なのだ。
圧倒的大差で紅組となっているわけだ。
この数字の差こそが目線の違いを示している。
これは要するにテレビ離れのひとつの要因でもあるのだが、
身内の評価と世間の評価のズレということだ。
お笑い番組で言えばM-1グランプリだとかああいったものも同じように感じる。
ゲスト審査員だけで大きく決まってしまうということ。
ただでさえ、テレビ番組は身内ネタで盛り上がってるところが見受けられますからね。
ただ、紅白歌合戦の場合は会場と視聴者がしっかりと正しい評価を下したというところだろう。
これは飲食店でも同じことが起こっている。
そう、それこそが目線の違いだったりする。
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従業員ウケが良いからといって売れるワケでもない
自信を持って出した商品でも外れることはけっこうあるだろう。
従業員の中ではめちゃくちゃ評判なのに売れないということは怒りうることでもある。
私も実際に店長の時に、独自商品を販売したことがある。
チェーン店なので、本当はNGではあるのですが上司に許可を貰って少しやっていた時期があった。
そこで販売した商品で従業員ウケが非常に良いものがあったのだが、
実際にはそれほどまで売れなかったものもあった。
食べてみれば美味しいのだろうが、食べるところまでにいかなかったりもするのだ。
それは見た目だったり、売り方にも関係ありますよね。
人それぞれ感度も違い、目線はそれぞれだ。
監査や検査にも言えること
目線の違いというのは何も商品だけではない。
例えば、内部監査などが定期的に飲食店では行われる。
私も何度も経験したが、面白いことに査定する人によって結果がだいぶ違ってくるのだ。
今回は厳しかったよね、今回は甘くて助かったなどだ。
人間が目視でチェックする以上は見逃しだってあるわけだ。
その他では衛生検査なんてものも同じだ。
保健所が定期的に検査をしにくる。
これまた担当の所員によって全く結果が変わってくるのだ。
前回のAさんは指摘しなかったのに、Bさんは指摘されてマイナスだった。
なんてことが毎回起こりうるわけだ。
これらのおかげで店長評価が変わったりすることもあるわけだ。
お客様目線になっているかどうか
紅白歌合戦のゲスト評価は身内のレベルの評価ということだ。
これはお客様目線かどうかでも同じことが言える。
例えば、従業員は「こうした方がいい」ということでも、
お客様にとっては「こっちの方がいい」というのは発生するからだ。
例えば、ドリンクバーの位置を考えるとしよう。
Aの位置は補充が非常に楽な位置。
Bの位置は店内の中心となる位置。
こういった事案があったとする。
従業員はAを選びます。
しかし、実際はBの方がどのお客様からも平等であり、利用しやすいのだ。
従業員は楽を選ぶ場合が多いので、そこはよく考えた方が良いだろう。
上司によって評価が変わる
目線の違いの一番の問題となるのがこれだ。
上司の目線によっても変わるのだ。
例えば、Aさんという社員の評価はB店長は高い評価を与えてるが、
C店長はほとんど評価をしていない。
こんなことが起こるのだ。
これはB店長とC店長では目線が違うからだ。
もちろんどちらが正しいという問題ではない。
B店長にとってはAさんの仕事は価値が高いということであり、
C店長の仲ではAさんの仕事は一般的なものであり、そこまで評価に値しないということ。
これはお互いの経験値が違うので仕方のないことでもある。
人間の価値観がそれぞれ違うので、このようなことはお店に限らず社会一般的に多くある。
だから、職場が変わったり、上司が変わることで一気に変化が出てくることが大いにあるのだ。
社員のアルバイトに対しての評価も同じだ。
この評価の目線の違いがアルバイトの退職を招くこともあるだろう。
今の現状でうまく行っていない人は環境を変えてみると、自分の評価が全く変わってくるかもしれませんね。
転職して成功する人などはこういったことが絡んでることが非常に多かったりする。
今回の紅白歌合戦を例にとると、白組にとってはゲスト審査員の環境は評価が悪く、
良くない環境ということ。
視聴者や会場という場所に移れば、まったく評価が変わってくるということだ。
野球で例えると、イチローと松井を比較して、イチローを高く評価するものもいれば、
松井を評価するものもいるということだ。
それはホームランを重点的に置いているか、ヒットを重点的に見ているか、はたまた守備力を重視しているかなど様々な価値観がある。
監督やコーチによりそれは大きく変わってくる。
プロ野球選手が移籍したり、監督が替わってブレイクすることの要因でもあるのだ。
目線は揃えよう
目線の違いは必ずそろえなければいけない。
それでは具体的にどうすればいいかだ。
店長であれば、店長だけで判断しないようにすることだ。
私は副店長と良く目線合わせをしていた。
最初に店長をやった店では全バイトの評価を紙ベースで作って主任に見せたことがあった。
そうすると、意外な発見があったり、それは気づいてなかったなんてことも出てくる。
このように目線合わせをすることにより、
部下の評価を正しくすることができるのだ。
正当な評価をしないとバイトは辞めてしまう
アルバイトの辞める要因のひとつが正当な評価を受けていないというところだ。
つまり、「今の店長と合わなかった」などである。
特に仕事ができるバイトが辞めてしまうのはここに問題があることが非常に多い。
店長が代わると、店のメンバーが代わっていくという入れ替えが起きるのはそのせいでもある。
まとめ
紅白歌合戦での目線の違いはわかりやすい指標でもあった。
店長は部下を評価する際には自分だけの目線にならないように気を付けなければいけない。
また、何をするにも目線は慎重に考える必要があるだろう。
何かを改善する際でも従業員目線になりすぎてないか、
お客様目線になっているかどうかも重要だ。
変な型にはまりすぎていたり、拘りやプライドが邪魔していたりしていないか。
今一度、自店の状態を見直してみてもいいだろう。
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